コスメカウンターが怖い。

デパコスに限らず、スーパーやドラッグストアなどのカウンセリング化粧品でも、とにかくコスメカウンターが怖い。
BAさんは綺麗で、そして優しい。怖くないはず。頭ではわかっている。だけど慣れない。

一応、ぱっと見は美意識高そうに擬態はできるので、デパートに行って「コスメ」を買うことならできる。
「慣れてますよ」みたいな風を精一杯醸し出しながら、凛とした顔で「コレいいですね」とか言ってる。

だけど、難関は、スキンケア用品だ。

そもそもスキンケア用品を買う予定ではなかった。
私はあくまでも「コスメ」を買いに来たんだ。
だけど、ぼんやりスキンケア用品を眺めてしまって、それに気付いたBAさんに「ご興味ありますか?」と聞かれる。
確かに「興味はある」ので「はい」と言ってしまう。

私が使用しているのはプチプラばかりのスキンケアラインナップだけど、「もしかしたらリッチな基礎化粧品でとんでもないイリュージョンが起きてしまうかもしれない?」みたいな期待はある。
だから、興味はある。めちゃくちゃにある。

まず行われる肌チェック。
いつも「水分量は十分ですが、油分が少なめですね」もしくは「水分量が低下して、余分に皮脂が出ている状態ですね」となる。
ここまではいい。肌の状態もわかる。ありがたい。

「普段は『何を』お使いですか?」

キタ。キタよ。
まず「何をお使い」と胸を張って言えるほど決まった何かを使っているわけではない。
とりあえず「シートマスクを欠かさない」、これだけやれば、おおむね調子はいい、というのだろうか。特にお変わりはない。
肌の調子は、その時の生活態度・ストレス・ホルモンバランス次第なのである。

返答に困っていると、具体的に聞いてくださる。
「クレンジングは何をお使いですか?」
「特に決まってないんですけど、なんか、ジェルとか、オイルとか、その時の気分次第で、その辺の安いやつを……」

BAさん困ってる。ごめんなさい。困らせてごめんなさい。

「じゃあ、洗顔料は?」
「石鹸ですかね」
「え?」
「え、えと、石鹸は牛乳石鹸です!!こどもの身体洗ったついでに顔も一緒に洗っちゃいます!」

だめだ、言い訳になってない。BAさん困ってる。ごめんなさい。

「では、保湿などはどうされてますか?」
「シートパックです(ドヤ顔)」
「どちらのですか?」
「……えっと、その辺の、あの、えっと、ルルルンとかです……」
「そうですか……」

ルルルン、コスパいいよ?!

化粧水をじっくり馴染ませてる時間ないから、顔に貼ってその後こどもの世話したり髪乾かしたりしてる間にもちゃんと顔に密着してずり落ちないし、ちゃんと保水してくれるし!!!!!!!
いやでもあれだよね、これから「何かをオススメしてくれる」観点で言えばルルルンがいかにいいかとかではなくて、どんなスキンケア用品を使ってるとか今の悩みは何とか、そういうことを聞きたいんだよね?でもごめんなさい特にこだわりがない!!!!!!!!

「乳液や美容液、クリームなどは?」(せめてこの辺はこだわってるのだろうという心情が読み取れる)
「……、ニベア?とか、ワセリンとか。オイルとか……」

「とか」が多すぎて完全に稚拙な文章しか構成できない人になってるごめんなさい本当にごめんなさい。たっぷり水分をぶち込んだ後は何かしらの油分で蓋すればいいと思ってるし、ドラストなどぶらぶらしていて「気になる♪」って買った安いやつ(安いやつ)を、その時の気分と肌の調子に合わせてなんとなく使ってるから本当に記憶にないごめんなさい。

もう、ここまでくると「なんで来たんだ」って感じになってくる。
せっかくのうきうきコスメカウンターがお通夜みたいな雰囲気になる。

最終的には「えっと、まぁ、お客様の肌タイプにはこちらがよろしいかと思います。お試しください^^」とサンプルを下さる。そして帰る。

無駄な時間を使わせてしまって申し訳ない。
また来ます。